私たちは日々、知恵を求め、いろいろな人に質問して成長しようと努力します。
しかし、その過程で「もったいない聞き方」をしてしまうことがあります。
知識を持つ人が相手を真に思いやるとき、単に答えを与えるのではなく、相手が自ら考え、成長できるように導く伝え方をします。聞き方の心得を再認識しましょう。
愚かな質問は知識を共有を妨げる
ある日、友人が貯金がある程度たまったようで、銀行(信金?)から投資の提案を受けた!メッセージが来ました。
彼は私に、提案された投資についてどう思うか尋ねてきました。私は、「どんな投資商品なのか、リスクとリターンを自分で理解してから決めるべきだ」とアドバイスしました。
しかし、彼の反応は予想外でした。「こんな時しか役に立たないんだから、勿体ぶらずに教えて!」というものでした。
この一件で、私は友人との関係を見直すことになりました。
私が伝えたかったのは、表面的な答えではなく、自分で情報を調べ、理解する力をつけることの大切さでした。
彼とは小学校時代からとても仲のいい間柄でした。時々人を馬鹿にするような発言がありましたが、人をいじって笑いをとるのが下手なヤツだと内心思い、特に細かいことは気にせずに(変な発言は無視し)、その話の論点に耳を向けるようにしてました。
彼は、目の前の利益に先走り、本音と建前を失敗してしまったのでしょう。彼は賢いやつで会計の知識もある程度持っていたので、自分で調べて学んでほしいと思ってました。
鵜呑みにしないから、いい答えを聞ける
誰が勧めてきたから安全だ!ということはありません。自分で取引や仕組みを理解したうえで納得して取引をしないと、損をするのは自分です。他人の意思決定に助言するときは、裏があるからです。
知識を持っている人は、相手に一時的な解決策ではなく、長期的な成長へと導く再現性のある知恵を身に着けてほしいと思っています。
彼の発言は極端すぎたかもしれませんが、質問者は目先の欲や期限に迫らているほど、残念な聞き方をしてしまう傾向にあります。
「どうやって調べたらいい?」「xxが不安だけど考えすぎかな?」と最終判断はあくまで自分でするよ!という意思がない人には、答えたくないのが心情です。
会社でも、教えたくなる後輩と、時間泥棒で教えたくない後輩の差は、自己成長する意欲の有無なのかもしれません。
マナーが紳士を作る(キングスマン)
※ここから余談ですよ!※
この話を思い出したきっかけは、キングスマンという紳士服メーカーがシンボルマークの爽快でセンスのあるスパイ映画のワンシーンでした。(2作目のキングスマン:ゴールデン・サークルもおすすめ)
「マナーが紳士をつくる」"Manners maketh man"
自分勝手なチンピラが侮辱してきたときに使うセリフなのです。このセリフを昔に知っていたら、もう少し本心を伝えることができたかもしれません。
私は、「映画が人生をつくる」だと思ってます。
良い映画ライフを!