会社員よ
従業員脳ではなく
経営者脳を目指せ!
目次
書籍「内定者への手紙 ー「仕事が遅い人」と呼ばれないための、10のチェックリスト」
簡潔で忙しい人向け。
この書籍は全5冊の中で1冊目に位置づけられ、いわば初級・基礎編となっている。5分割されていることで読破や見直しが容易で、読書→実践→習得(骨身になる)のサイクルをまわしやすくなっている。
+α:この本の骨組みを意識すれば、生成AIを使うときもより求めた回答がもらいやすいのではないかと思う。
印象
仕事が早いとは?
・「ある作業をどれだけ早くこなせるか」というのは主観にすぎない、大事なのは客観的な早さ、つまり「いつまでにやるか、プロセスのどこに不安があり上司の助けか」というコミュニケーションのタイミングが早い人を目指すべきだ。
・3つのすぐ(すぐやる、すぐ出す、すぐ答える)人が求めらる
本書では、簡単に取り込めるマインドや方法が分かりやすく紹介されている。
想定読者
・入社から5年目くらいの社会人(5年程度で仕事速度の基準が形成されてしまうため)
・200ページ以上のハウツー系の本は途中でダレる(実行に移すモチベが下がる)人
・今月、なにかパワーアップしたい(自分価値を高めたい)人
・生成AIを使って仕事効率化したいけど、そもそも軸を持っていない人
内容
マインドとテクニック(パターン化できる作業の見つけ方、Yes But法、Help Needed法など)が交互に紹介されているので、理解して、イメージして、実践に移しやすい。
仕事が早い人の1日の使い方
1日の仕事時間を3分割する。
①朝:重要だが緊急性に低いタスク
②昼(日中):緊急性が高いタスク
③夜:明日の目標設定
つまり、①②は実行者、③は明日をデザインする経営者だ。日本人は夜中まで②を実行してしまう傾向があるが、仕事が早いひとはアピール戦略を練って、1日の初めに自らの成長分野にリソースを割いて、あとは淡々と作業をこなすのである。
③の目標設定が自然とできることが、日ごろの頭の回転速度=コミュニケーションの早さ=仕事の早さにつながる。
仕事が早い人の思考プロセス
仕事が遅い人は、下調べをしっかりして、知識がついてから手を付け始める。
仕事が早い人は、目標を立て、プロセスを分解して、目的とゴールを明確にした状態で情報収集をおこなう。
プロセスの分解が細かいほど、フォーマット化・パターン化できる部分が多くなり、スピードが上がる。そのため、仕事の質と量が向上し、客観的に評価されるのだ。
このフォーマット化・パターン化の引き出しがない場合は、ハウツー本が役立つ。ベースとなるマインドは本書を1冊読めば十分であろう。
ぐっと来た部分
いい会社に入りたいか?それともいい会社を作りたいか?。
環境は与えられるものではない。環境は作るもので、改善するものなのだ。
「すぐ答える」とは?その場において、暫定的な回答をすぐ答えること。その上で正式回答は、1週間以内など期限を区切って答える(あるいは、暫定回答すらその場で答えられない場合は、暫定回答を返せる日時を決め、約束すること)。
・朝の時間→重要だが緊急でない仕事をする。長期的なスピードが決まる
・昼以降の時間→重要ではないが緊急の仕事を優先し対応する。短期的なスピードが決まる
著者について
北野 唯我さん、大手企業(広告代理店)の会社員→コンサルティング会社の会社員→スタートアップ企業を経営し上場。
著書は、ダイヤモンド社、日本経済新聞出版社、講談社などで出版されて、受賞歴も2019、2020にあるようだ。
取り上げた理由
取り上げた理由 メッセージがクリア=簡潔でわかりやすくまとまっているので、「読み疲れて実行に移す気力がない」となりにくい。
首尾一貫して読みやすい。つまり読み直しも楽なので読むハードルが低いから、骨身になりやすい本である。
ただし、現在kindle版限定らしいので、kindleアプリを落としていない人は読むことができない。代わりに著者の数々の受領歴のある代表作も載せておく↓
↑「日本の人事部 HRアワード2019」書籍部門入賞を受賞、「ITエンジニア本大賞2020」ビジネス書部門ベスト10を受賞 、「読者が選ぶビジネス書グランプリ2020」自己啓発部門賞を受賞