ふざけ倒して会計士になった人

あなたが、今、このブログをみているということは、私はもうふざけてないかもしれません。

世の中少し遠慮しあえば円滑にいく

ふと思ったのですが、人は自分自身が最大限の利益を得るように行動することが多いように思えます。

例えば、満員電車ですが、自分だけは1早く電車にのって少しでも早く目的地に到着したいと考えて各駅でぎゅうぎゅう詰めになるくらいまで乗ってしまうので、乗るのにも一苦労、降りる人も一苦労(結局大多数の人が一旦降りる)です。その各駅のロスタイム分だけ全体が遅れていきます。

これを、数分おきに電車は来てるんだから、自分は数分後の電車でいいやと譲り合い、ある程度空間が空くように乗れば電車はスムーズに運行し、結果的に全体はより早く移動できるはずです。

やはり、この譲り合いが難しい。自分だけは効率的に最大限の効用を得たいとの思いで行動してしまう。

これは、競争社会の創り出した他人と比較することによる優劣として、学校教育から成績をつけて順位付けすることにより創り出された現代の価値観なので、良し悪しを言うべき論点ではないのかもしれません。

 

そもそも心理的にも、他人(全体)より自分の利益を最大化する心理が強いようです。

海外の実験で、共犯の受刑者2人にある条件を出します。(年数は覚えていないので適当)

共犯者の罪を密告するかしないかで刑期が変わります。

受刑者Aが密告して受刑者Bが密告しなかったら、Aの刑期が5年、Bの刑期が30年。

反対もしかり。

受刑者AもBも密告したら、両者の刑期が20年。

受刑者AもBも密告しなかったら、両者の刑期3年。

この実験の結果、全体で最も最適な選択肢は両者密告しないことなのですが、もし自分が密告しなくても相手が密告してしまったら、刑期30年になってしまうと考えると、自分は損をしたくない!という心理が働いているようです。

 

全体最適よりも自分の最適を優先するという価値観を会社の上席者、経営者や役員の人達がもってしまっていたらと考えると、とてもその会社は繁栄しつづけるとはいいがたいです。なぜなら、権力を持った者が自らの利益のために権力を使うなら、不正・パワハラ(厳しいノルマ)・長期利益をないがしろにした短期利益(自己評価)を追求するからです。

 

 

 

電車の場合、エレベーターのように各車両に重量制限をつけて、一定以上の人が乗るとエラー音が鳴りドアが閉まらない設定にするなど、円滑化させるために工夫の仕様はあると思います。

都内に会社を集中しすぎてることが根本的な原因ではあるので、このままITが進み政策や社会通念が変化していけば、どこの都道府県にいても交渉に優劣がなくなるようになり、会社も地方に分散できるようになると思いますが、それまで不便が続きます。

 

万能的な解決方法として、人が心の余裕を大切に、少し遠慮しあって譲り合えば、より大きな循環が円滑に行えると思いました。

ビジネスが国内外のお金を奪い合う戦争であれば、戦争の外ではいかに心にゆとりをもって過ごせるかが大切だと思います。