新しいことにチャレンジするのは、失敗したくない!損したくない!と怖さが付きまといます。
その原因の1つが損得勘定だと思います。
人は得をするよりも、損をしたくないという心理が働くことが、チャレンジにもブレーキをかけてるのではないでしょうか。
脳科学上の損得
あなたは、クイズ番組で優勝して賞金を獲得しました!
第一問
あなたは賞金100万円を手に入れました。
そして、司会者はさらにこんな提案をしてきました。
「100万円獲得おめでとうございます。さらに、追加賞金獲得のチャンス!
あなたはどちらを選びますか?」
A:さらに50万円を差し上げます。(100%)
B:さらに50%の確率で100万、50%の確率で0円の賭けをします。
第二問
あなたは賞金200万円を手に入れました。
しかし、司会者はこのような条件を突き付けられた。
「おめでとうございます。しかし、無条件で200万円をお渡ししません。
あなたはどちらを選びますか?」
A:50万円を没収します。(100%)
B:50%の確率で100万円没収か、50%の確率で200万円をそのままお渡しします。
統計
結論からいうと第一問、第二問の両方とも賞金額の期待値は同じです。
アメリカの大学院生25人を対象にした実験では、以下の様になったといいます。
第一問では、Aを選択した人が80~90%でした。
しかし、第二問では、比率が逆転して、Bを選択した人が80~90%でした。
このことから、人は「得」するよりも「損」したくない!という気持ちの方が重大にとらえられるようです。
僕は、率直に、第一問は「ただただラッキー!」、第二問は「ふざけるなー!はじめから期待させるな!」と思いました(笑)
そのため、「今だけキャッシュバック」「お会計100人に1人、タダ!」 「もし、満足いただけなければ、全額返金いたします」という「損しない」と思うことには敏感に反応します。
普通に値札「900円」よりも、「1,000円 キャンペーン中は10%off」の方が、買ったときの幸福感が大きいのではないでしょうか。
考えすぎの背景も同じ?
なにかにチャレンジするとき「期待」と「心配」は表裏一体の関係だと思います。
とくに現実のチャレンジは、成功したときのリターンが不明確ですから、失敗したときの損失に目が向きがちです。これが、チャレンジを躊躇してしまう原因だと思います。
チャレンジするときは、「時間、お金、労力」を犠牲にするのに対して、そのリターンが正確にわからない。考えすぎるとこの損得勘定(損したくない!)心理に襲われてしまうのだとおもいます。
少年漫画の主人公が、あとさき考えない判断をするのは、損得勘定に流されない設定にしたいから?
そのため、迷ってる選択しがあったら、「できるかできないか」を悩むなら、「そのチャレンジにはどのくらいの代償が必要で、成功者がどのくらい効用を得ているのか」を調べるのが得策でなないでしょうか。
違う角度から自問自答したときに、答えが変わるなら、損得勘定に流されてる可能性があるのではないでしょうか。
・〇〇が手に入るかもしれないけど、失敗するかもしれない
・失敗すると✖✖、成功すると〇〇が手に入る
・成功しても、失敗しても確実に○○は手に入る
・成功しても、失敗しても確実に✖✖を失う
・〇〇を手に入れました。しかし、~~をしなければ没収されます。
・〇〇を失いました。しかし、~~をすれば、(一定確率で)取り返せます。
・~~するだけで、確実に○○が手に入ります。
・あなたは、今のままだと確実になにも手に入りません。
・~~しても、ここまでだったら特に大きな損害はありません。
・~~しつつ、新しい選択肢を探すこともできます。
☑自分の決断に迷ったら、様々な角度から自分に問いかけてみる。
☑反対に、人からの提案をきいて、意思決定するときに「損したくない」「やらないと損」という気持ちが沸いてきたら慎重に。
いまは自信がなくても、わかりやすい・面白い人になるためには、答え(実態)の同じ違う問題を考えていればよいのではないかと思います。
参考