ふざけ倒して会計士になった人

あなたが、今、このブログをみているということは、私はもうふざけてないかもしれません。

失敗したくない、損したくない。の裏側

新しいことにチャレンジするのは、失敗したくない!損したくない!と怖さが付きまといます。

その原因の1つが損得勘定だと思います。

人は得をするよりも、損をしたくないという心理が働くことが、チャレンジにもブレーキをかけてるのではないでしょうか。

 

f:id:Zizaika:20180330221332p:plain

 

脳科学上の損得

脳科学行動経済学)では、以下の心理テストがあるそうです。

あなたは、クイズ番組で優勝して賞金を獲得しました!

 

 

第一問

あなたは賞金100万円を手に入れました。

そして、司会者はさらにこんな提案をしてきました。

「100万円獲得おめでとうございます。さらに、追加賞金獲得のチャンス!

あなたはどちらを選びますか?」

 

 

A:さらに50万円を差し上げます。(100%)

 

B:さらに50%の確率で100万、50%の確率で0円の賭けをします。

 

 

 

 

第二問

あなたは賞金200万円を手に入れました。

しかし、司会者はこのような条件を突き付けられた。

「おめでとうございます。しかし、無条件で200万円をお渡ししません。

あなたはどちらを選びますか?

 

 

A:50万円を没収します。(100%)

 

B:50%の確率で100万円没収か、50%の確率で200万円をそのままお渡しします。

 

 

 

 

 

 統計

結論からいうと第一問、第二問の両方とも賞金額の期待値は同じです。

アメリカの大学院生25人を対象にした実験では、以下の様になったといいます。

第一問では、Aを選択した人が80~90%でした。

しかし、第二問では、比率が逆転して、Bを選択した人が80~90%でした。

このことから、人は「得」するよりも「損」したくない!という気持ちの方が重大にとらえられるようです。

僕は、率直に、第一問は「ただただラッキー!」、第二問は「ふざけるなー!はじめから期待させるな!」と思いました(笑)

 

そのため、「今だけキャッシュバック」「お会計100人に1人、タダ!」 「もし、満足いただけなければ、全額返金いたします」という「損しない」と思うことには敏感に反応します。

普通に値札「900円」よりも、「1,000円 キャンペーン中は10%off」の方が、買ったときの幸福感が大きいのではないでしょうか。

 

 

考えすぎの背景も同じ?

なにかにチャレンジするとき「期待」と「心配」は表裏一体の関係だと思います。

 

とくに現実のチャレンジは、成功したときのリターンが不明確ですから、失敗したときの損失に目が向きがちです。これが、チャレンジを躊躇してしまう原因だと思います。

チャレンジするときは、「時間、お金、労力」を犠牲にするのに対して、そのリターンが正確にわからない。考えすぎるとこの損得勘定(損したくない!)心理に襲われてしまうのだとおもいます。

少年漫画の主人公が、あとさき考えない判断をするのは、損得勘定に流されない設定にしたいから?

 

そのため、迷ってる選択しがあったら、「できるかできないか」を悩むなら、「そのチャレンジにはどのくらいの代償が必要で、成功者がどのくらい効用を得ているのか」を調べるのが得策でなないでしょうか。

違う角度から自問自答したときに、答えが変わるなら、損得勘定に流されてる可能性があるのではないでしょうか。

・〇〇が手に入るかもしれないけど、失敗するかもしれない

・失敗すると✖✖、成功すると〇〇が手に入る

・成功しても、失敗しても確実に○○は手に入る

成功しても、失敗しても確実に✖✖を失う

・〇〇を手に入れました。しかし、~~をしなければ没収されます。

・〇〇を失いました。しかし、~~をすれば、(一定確率で)取り返せます。

・~~するだけで、確実に○○が手に入ります。

・あなたは、今のままだと確実になにも手に入りません。

・~~しても、ここまでだったら特に大きな損害はありません。

・~~しつつ、新しい選択肢を探すこともできます。

 

☑自分の決断に迷ったら、様々な角度から自分に問いかけてみる。

 

☑反対に、人からの提案をきいて、意思決定するときに「損したくない」「やらないと損」という気持ちが沸いてきたら慎重に。

 

 

いまは自信がなくても、わかりやすい・面白い人になるためには、答え(実態)の同じ違う問題を考えていればよいのではないかと思います。

 

 

 

参考