初代のポケモンの物語といえば、各地にあるジムのリーダーたおして、8つのバッジをゲットして、四天王と戦うというシンプルなものでした。
いまの、ウルトラサンムーンは、物語としてもとても楽しめるものとなっていました。
大まかなあらすじと子供に対する教育論を記載します。
アローラ諸島で島巡り
主人公は、引っ越ししてアローラ地方というところに移住しました。
そのアローラ諸島では、11歳になった子供は「島巡り」といわれる一人前のトレーナーになるために、4つの島にて試練をこなすというものです。
八十八箇所巡りのごとく過酷なものです。
こんなの日本のモンスターペアレンツだったら、すぐ訴訟案件になるだろう!という過酷な試練をしてしまうことがポケモンの世界です。
この試練をとおして、ポケモンとの絆・人とのつながりを経験し、世間を学びます。
協力なポケモン同士の戦いでは、トレーナーにも危険が及びます。
目の前でかみなりが降り注いだり、灼熱の炎の海になったり、大変危険な戦いを11歳という若さで体験するのです。
出兵制度の過酷さではありませんか。
それでも、子供の前向きさはすごい!こんな過酷なことも笑顔でわくわくしながら突き進んでいく。まさに怖いものなしの勇気です。
経験することにより世界の広さをしるという教育方法は、過保護というか・リスクを極端に避ける日本の保守的教育からは離れているように思えます。
自然と接し、恐怖をしり、命の尊さをしる。
ほのぼの旅かと思いきや
※以下ネタバレあり
今作は、11歳の島巡りとして、序盤はとてもほのぼのと進んでいきます。
「試練」を実施する島の人たちは、先生のように子供たちに対する態度がとても明るいです。
試練は、狂暴なイタチ(ヤング―ス・デカグース)など各地のヌシポケモンを退治したり、島キング・島クイーン、島のリーダーといった島を守る最強のトレーナーたちと戦ったりするものです。
基本は、観光・旅行気分で進んでいきますが、不思議な美少女「リーリエ」ちゃんと、リーリエちゃんと一緒に旅する「ほしぐも」ちゃん(コスモッグ)と呼ばれる謎のポケモン(?)との出会いをきっかけに、徐々にポケモン界の闇にきりこんでいきます。
主人公は、選ばれた才能があり、島に住む神ポケモン(カプ神)に一目置かれる存在であり、いわば選ばれし勇者的な感じで扱われます。
ポケモン・金品を強奪して売りさばき利益を得る不良組織「スカル団」
どこかの世界からか来たという未来人
異次元空間からやってきた「ウルトラビースト」と呼ばれるポケモンを超越した地球外生命体。
今作はスケールがデカく、世界の光を管理している「ウルトラビースト」は、何百光年後という遠い未来で、人間の横暴により、地球上のすべての光を奪いひきこもってしまいます。
そして、未来から光を取り戻すために、現代から光を守るために、なぜか主人公1人に地球の運命をゆだねるというビックスケールです。
まるで映画のような起承転結でポケモンの世界にのめり込みます。