ふざけ倒して会計士になった人

あなたが、今、このブログをみているということは、私はもうふざけてないかもしれません。

専門用語のごみ屋敷化問題

世の中にあるいろいろな専門用語。実際難しく言ってるだけで理解してしまえば大したこと言ってなかったりもします。複雑になりすぎてる専門分野や専門用語はある程度断捨離が必要なのではないかと思いました。

 

 

僕は、会計・税務関係の業務をしているので、会計・税務について会計監査六法や監査実務ハンドブックなどの書籍を読んだり、多くの会計用語に携わる。

会計の専門家(プロフェッショナル)といえばとても堅そうなイメージになるが、ただマニアックな専門用語を使っているにすぎない。会計自体は非常に単純で、お金を基準に考えると黒字なのか赤字なのか、どのくらい財産があるか、など行き着く先はとても単純です。しかし、お金(金額)で表すというシンプルなルールなだけに、会社の経済活動の実態をいかに正確に数字化すればいいのかと考え込むといろいろ難しくなっていきます。

 

医学やITでも昆虫や魚でも同じように、より詳細に、厳密に定義しようと思うとどんどん複雑化していくのだと思います。

もともとある程度知識のある人同士がいろいろ知恵を出し合い、経済の進化などと共に専門用語もより深くなっていくのだと思います。

しかし、歴史が長ければ長いほど専門用語も多く複雑になり、初学者の新規参入が難しくなると思います。そうすると、その分野の現時点のトップ(頭脳・司令塔)が離脱してしまえば、次世代がしっかり育つまでその分野での総合的な進化は見込めなくなってしまうとおもいます。もちろん専門分野を医者→内科、外科、産婦人科のようにさらに専門的にしてしまえばよいのかもしれませんが、全体を見通して総合的に考えられる人がいなくなってしまいます。例えば、とある病気を発見するためには特定の病院の先生に診てもらわないと治療がすすまないなど。

これを解消するためには、全体を見通して、いかにシンプルにできるかが必要だと思います。いわば専門用語の断捨離です。

新しくできた専門用語は死語になることが多いにせよ、辞典や法律のページ数を増やすことで残り続けることが多いと思います。言葉は多いに越したことはないのかもしれませんが、多すぎて制御不能になりつつあるのも事実だと思います。日本語というものがありますが、現代文、古文、方言、若者用語、書き言葉、話し言葉などどんどん増えていくためある程度断捨離が必要だと思います。

時系列が遠い(古い)言葉は諦める、物理的に遠い言葉は諦める。などすべての知識を入れようとせずある程度断捨離します。

 

専門用語というのは、専門家にとっては自分の立場を守る盾でもあるため、なかなか単純化するのは難しいのかもしれません。というのは、専門的な知識が必要だからこそ専門家やその職業があるのであって、誰にでもできるようになってしまったら、あるいはだれにでもわかるようになってしまったら専門家としての立場がなくなってしまうからです。

それでも、誰にでもわかりやすいことは長期的にみればその専門分野の成長率は高くなります。

会計の勉強をしているときに思ったことで、専門用語が「わかる→使いこなせる→応用できる(議論できる)」という順で身についていきました。その言葉の意味がわかるというのが第一ステップでありこれがわからなければ異国の文字で書かれた文章と同じです。

そのため、22世紀以降、30世紀、40世紀と時代が進んでいくのであれば、専門用語も細分化させていくよりも、まとめるか捨てていくという作業が必要ではないかと思います。

 

ぶっちゃけトーク

新しい用語をつくることで、より正確に物事を伝えられるメリットはありますが、会計業界はいまや足の踏み場もないようなごみ屋敷のように、専門用語が増えているので今後を危惧しています。笑

ごみ屋敷に住んでる住人にとってはどこに何があるかわかるんだからいいだろ!と主張すると思いますが、誰もそんな家に行きたくはありません。ゴミというのは言い過ぎですが、専門用語を増やしすぎて、細分化されすぎると専門家しての判断力・直観力が弱まり、機械的な思考になる傾向はあるのではないでしょうか。