自分の成長のために費やした時間やお金というのは自己投資といいます。
僕は、これらの自己研鑽は、投資というよりも研究開発費としての性質を有しているのではないかと考えます。
理由として、
まず「投資」という言葉ですが、これはリスクを負ってリターンを得る何かをする意味では、自己研鑽が当てはまると思います。
しかし、どうしても損得勘定が絡んだ結論になりやすいと思います。
結果的に自分の利益になることを望んで自己研鑽をしていることになり、そこには感性の余地が少なく理性の計算高さが入り込むことになります。
世の中のビジネス書や自己啓発書などが、自己投資という言葉や損得という要素をイメージ付けてしまい、柔軟な感性による発想が損なわれるのではないかと考えます。
次に研究開発費ですが、その意義は会計基準では、
研究とは「新しい知識の発見を目的とした計画的な調査及び探求」
開発とは「新しい製品・サービス・生産方法についての計画若しくは設計又は既存の製品等を著しく改良するための計画若しくは設計として、研究の成果その他の知識を具体化すること」です。
これは自分自身に置き換えれば、①研究「自分自身の新しい知識の発見」が読書であり、新しいことへチャレンジしてみることにあたります。
②開発「新しいスキルや、心技体を極めることは自分自身の著しい改良にあたり、自分の身につけた知識をアウトプットすること」です。
芸術家や科学者をイメージしてもらえばわかりやすいですが、世の中に新しいモノを生み出す人は、自由な発想を大切にしてお金をたくさん得ることよりも、自分の限界を超えて新しいビジョンを実現することを大事にしているのではないかと思います。
そういう意味では、研究開発費は、失敗しても成功してもなんでも挑戦し、利益につながる製品が完成しなくても積み重ねていくことでいつか生み出すというような前向きなイメージが沸きます。
さらに、「投資の失敗」というと怖い表現になりチャレンジすることをためらいます。
しかし、研究開発は企業が新しい商品を生み出して市場で戦っていくには絶対的に必要なものです。研究開発費=将来の収益を生み出す希望の費用という位置づけです。
ということで、本でも趣味でも旅行でも、自分は研究開発費を積み重ねていくんだ!という気持ちで気軽にチャレンジしていくのも良いのではないでしょうか。
と思う今日この頃です。