ふざけ倒して会計士になった人

あなたが、今、このブログをみているということは、私はもうふざけてないかもしれません。

荒木飛呂彦の漫画道がくれたヒント

ジョジョの奇妙な冒険の作者として漫画界の重鎮の荒木飛呂彦さんの本「荒木飛呂彦の漫画術」という本を読んで感銘を受ける言葉がありました。

 

「売れるテーマ」から考えるのは間違い

この本は、荒木流の漫画の描き方や、キャラクター、世界観、ストーリー、テーマなどの考え方が載っている、秘伝のタレのようなものです。

どちらかというと漫画家を目指す人向けの話ではありますが、普通に生きる社会人にとっても自分の生き方や自分の道を歩むうえで、参考になることが多いです。

その中でもいいなと思ったのが「売れるテーマ」から考えるのは間違いというものです。

荒木さんは漫画の「テーマ」は自分の人生に沿っていることが重要だといいます。

そして、絶対にやってはいけないことが世の中に合わせて「テーマ」を設定するやり方です。そうすると世間のブームが去ったときに、もともと興味がなかったテーマなので、「自分はなんでこれを描いているんだろう」という壁にぶつかってしまいます。

 

「何を描きたいか」「なぜ描くのか」ということは、漫画家にとって根本的な、一番大事なことだと言います。

 

僕は、この言葉は漫画界だけではないと思います。

世間でのビジネスや自分の創り出したい道に対しても、世間でヒットするものに合わせていくような生き方は、いつか壁にぶつかってしまうと思っています。

適応能力がずばぬけて高い人は、何をやってもうまくいくし、長続きするのかもしれませんが、必ずしも全員が全員、世の中のニーズに合わせることが正解ではないのではないでしょうか。

 

世の中の会社を見ても、しっかり軌道に乗せられるような経営者は自分のテーマを大切にしているように思います。お客様のニーズに合わせて工夫はするとしても、根本のテーマは曲げないことで、一時的ではなく長期的に経営力を発揮できる。

特にこれからはAI化が進んだりするなかで、道は果てしなく枝分かれし続ける中で、後悔しない意思決定をするには、やはり自分中のテーマを大切にすることが必要になるのではないのかと思いました。

 

 

ジョジョの魅力・漫画の魅力

その他にも、この本を読んで感じたことは、漫画家目線での作り手の心得を知ることで、いままで読んでいた漫画がまったく新しい目線で楽しむことができます。

僕自身ジョジョシリーズは大好きなのですが、その魅力は作者荒木飛呂彦さんの生き方と徹底した準備力など数えきれない要素が重なった奥行にあり、その奥行の広さをほんの数センチかもしれませんが深く知れてますますジョジョが好きになりました(笑)

特にキャラクター1人1人に身上調査票を作成する徹底ぶりはすごすぎます。