日本で一番大切にしたい会社として日本を代表する会社のお話です。
働くとは?会社とは?と追求していったときに、お金・利益追求を目的にしがちですが、そもそも「働く」ということの大切さを教えてくれた本が「虹色のチョーク」です。
粉のでにくい貝殻でつくられた「ダストチョーク」
子供の遊びからガラスや壁へのプレゼンでも使える「キットパス」
を主力とする「日本理化学工業」といえば、社員の7割が知的障がい者であり、知的障害をもつ人にも働ける喜びを与えてくれる会社です。
感想(気づき)
そもそも知的障がい者について、あまり理解していませんでした。
この本に出合うきっかけは、アンビリバボーでの特集でした。
知的障がい者といえば福祉。社会の助けが必要な人というイメージでした。
しかし、会話や日常生活の一部に支障があると判断されていても、物事に対する集中力や、人の役に立つことに対しては「職人」に値する程、尊敬に値する面があるそうです。
ある点でハンディキャップがあったとしても、ある点ではものすごい力を発揮する。という人のもつ可能性を引き出すのは、経営者ひいては上司などの工夫次第なのだと思いました。
また、もし家族・親戚で知的障がい者を授かったとしても、落胆するのではなく、前をみて進むことの大切さも感じました。
実際に、その立場にならないと本当のことはわからないと思いますが、多少でも理解しておくことは必要だと思います。
その壁を超えるのは、家族としての絆と人への気遣い・助け合いが鍵となるのでしょう。
経営者の覚悟を知って、
できなかったらできるように工夫するだけ。シンプルですが、責任者としての志がなければ、貫きとおせないと思いました。
利益を追求することで有名になった経営者も数多くいますが、「社員の働く幸せ」を追求するという道を突き進んでいく人がいることを初めて知りました。
人間の究極の幸せ4つ
①人に愛されること
②人にほめられること
③人の役に立つこと
④人から必要とされること
このうち、①以外は働くことにより得られるといわれています。
②、③、④が働くことによる幸せであり、憲法27条の「すべての国民は、勤労の権利を有し、義務を負う」ことの趣旨にあたると考えられています。
実際に幸せは人によって考え方は無限大であり、この4つが完全に正しいというわけではないと思いますが、納得できます。
この4つは、幸せは他者ありきという共通点がありますが、商売で考えた場合でも、他者がいなければ売り上げも報酬も得られないので納得できました。
この条件を会社は、外(お客さん)へ向けるだけで精一杯になりがちですが、同時に中(社員)にも目を向ける必要があると思います。
逆に働く立場で考えると、この4つが満たされた時に、転職と感じるのだと思います。
報酬に目が行きがちな時もありますが、働く幸せの副産物として報酬(給料)があると考えると、また観方が変わってきます。
今回も、良い本に出合えて幸せです!(^^)/