芸人インパルスの板倉さんの小説「蟻地獄」が面白かったです。
出会い
有楽町の交通会館の本屋でその存在を知りました。
「蟻地獄」キャッチコピーが、「5日で300万円を手に入れなければ、親友は殺される。」というものでした。
5日で300万円かー。お金を集めるという目的の小説って面白そうだなぁ。しかもインパルス板倉が書く小説は読んだことないので気になりました。
その日は、ホーキング博士の本を買おうと決めてしまい、またあとで買おうと思ってしまいました。
いない!
その後、ちょっとした本屋に立ち寄るのですが、ありません。
あったら買おうと思い中小規模の本屋3件ほど入りましたが、見つけることができませんでした。
店員さんのおすすめのように手書きのポップ広告などがあれば見つけやすいのですが、その後も「蟻地獄」を発見できず、他の気になった本を買っていました。
しかし、なかったらなかったで気になる!!
それからしばらく時間が経ち、気になっていた記憶が薄れていった頃。
秋葉原の丸ごとビル1棟が本屋という書泉に立ち寄って、豊富な本の種類に心を弾ませて買い物をしていました。
小説コーナーで2冊買う本を定めたころ、その出会いは突然訪れました。
「蟻地獄」板倉俊之ーー
あっ!読みたかったやつだ!!
そうです、潜在意識の中では気になってるという感覚から読みたくなっていたのです。
感想
※ネタバレなきようになるべく大雑把にしています
表現・比喩が面白い
情景や些細な行動が想像しやすい表現で世界観に入り込む
主人公の目線でストーリーが進み、引き込まれます。
お笑いで洗礼されたストーリー展開・喜怒哀楽・起承転結が常にある
現実と非現実のバランスが絶妙。ぶっとんだところはしっかりぶっとんでるイメージ
予測不能!わかりやすい設定のなかに起承転結の回転率がすごい
後半の展開がたのしすぎて止まらない。
文字から目を離したくなるくらい鮮明な表現が癖になります。
夜に読んだはずなのに、気づいたら外が明るくなっていて焦る。と思いきや、ストーリーに集中しすぎてそれすら気にならない。
この本に出会えてよかったと、読んでる間も読み終わりも思いました!